Android タブレット(俗に言う中華パッド)関係の話題は「中華パッド研究所」へ徐々に移動させているところです。GF12(Impression i7)の話題もこちらに。

2011年11月1日火曜日

RadioactivityCounter for Android

このアプリはもっと知られていいと思う。

放射能カウンターという名前でAndroid Marketには出ているが、本来の名前は"RadioActivity"または"RadioactivityCounter"のようだ。

iPhoneであれば、すでに内蔵カメラのCCDを使って放射線量をカウントするアプリケーションがあったけれど、Androidにはないなぁ…と思って調べたのが9月ごろ。その頃にはこのソフトはまだリリースされていなかった。




ここに現在テストされたAndroid携帯電話のリストがあるが、残念ながらIS06はまだ検証されていない。ならば、レッツ人柱。説明は部分的に日本語化されている。原理的に低線量率の放射線は検出できないが、世田谷区や柏市で発見されたような線源の検出には多少役に立つと思う。少なくとも機種別にCPMと線量(μSv/h)の対応グラフは提示されているので、テストされた携帯電話であればある程度の精度は期待できる。

簡単な操作手順はここにあるが、日本語化はまだのようだ。

使用開始手順
  1. レンズを黒い紙かテープで覆う(十分遮光できる素材を選ぶこと)
  2. 明らかに遮光が足らない場合は表示がこうなってしまう。
    今回はカメラ部分を含む本体を半分アルミホイルで覆ってみた。これはその覆いを取ったところ。

  3. キャリブレーションを実行する(左下のボタンまたはメニューから"set noise"を実行する)
  4. キャリブレーション中(1)
    キャリブレーション中(2)
    ノイズ(バックグラウンド)を検出するために1分間のサンプリングを何回か実行する模様。 しかし、カウントがずっとゼロなんだが信用していいのか?(とかいう)
    ここで遮蔽が十分なのにカウント値が 高い場合は、ノイズ設定を上げてやる必要がある。また、右下のグラフで分散したカウントが出現した場合は、露出レベル(expose)かフィルタ設定を変えるように書かれていたがどこにフィルタ設定項目があるのか見つけられなかった。 
    設定画面。フィルタ設定はどこに?
    本当はこの画面でnoise(=CPM0:ノイズレベル)、border(境界値)を入れるのだが、僕の自宅環境のIS06ではそもそも ノイズが上がってこない(試しにレンズの覆いを取るとカウントされるので動作はしているはず)。
  5. 機種に応じた補正値を入力する
  6. メニューから"adjust"を選ぶ。
    補正値入力画面
     すでにテストされている機種なら、ここでそれぞれの線量率に応じたカウント値を入力する。デフォルトでは、100μG/h、1000μG/h、5000μG/hが設定されている。 下にはノイズとしてカウントしないCPM("CPM-Noise")とアラームを鳴らす為のCPM値("CPM-Alarm")を入力するようになっている。
    残念ながらIS06はデータがないので、ここではCPMに対する線量率は分からない。
メイン画面の説明

メイン画面
  • 画面右上はカメラからの画像を写している。覆いをしているので、ここに入射があればドットが表示される。覆いを取ると多数のドットが現れカウントが上がるのが解かる。
  • 左上はCPM値(Count Per Minute)が表示される。その下は線量がμG/h(マイクログレイ毎時)で表示されるが、補正値を与えていないので"not set"と表示されている。そのさらに下はおそらく積算されたカウント数だろう(明確な説明なし)。さらにその下は1分単位でカウントダウンされる秒数表示になっている。
  • 右下はスペクトラム表示(主にデバイスの状態をチェックするために使われる)とフィルタ補正される前の1分単位のカウント棒グラフを切り替えて表示できる(画面左下の"spect"または"graph"で)。
  • 左下の数字の意味は 下記の通り
    • "n"がノイズレベル(カウント数)
    • "e"が露出レベル(特に機種に依存した数値が指定されない場合は0のまま)
    • "s(5/5m)=0%"とあるのは5分間の測定値の標準偏差を%単位で表示している。
    • "fps"は表示レートだが、この値が高いほど感度が良好であることを示す。
    • "gps"と表示されていればGPSによる位置情報取得が有効であることを示し、"locoff"とあればその機能が抑止されていることを示す(注:実際にGPS無効でもlocation設定が有効であり、通信から位置情報が取れる状態でも"gps"と表示される模様)。位置情報は左下の"start log"ボタン押下時に一度だけ取得される。
    • "t"はバッテリー周辺の温度だがこれが携帯デバイスの温度として解釈して表示している(注:この温度が高い時はノイズが多くなると思われる。これが測定値に大きく影響するようであればこのアプリの製作者は補正を考えるとのこと)。
    • 携帯の日付設定が狂っている場合、ライセンスに関する警告が右下のグラフに現れるらしい。
  • "Set noise"ボタンは初回起動の時に現れる。これは後にメニューからも選択できる。
  • "Start log"/"Stop log"ボタンはノイズ設定が完了すれば現れるようになる。ログを開始すると、位置情報を取得して("location"がOnであれば)、その他情報を記録し名前をつけて保存できる。
ログに名前をつけて保存する
  • "clear"は現在のカウントとCPM値をリセットする。画面に表示されるCPM値は5分経過すると緑色になる。
  • "spect"/"graph"は右下のグラフ表示を切り替える。
  • 統計情報はCSV/HTML形式として"static..."メニューから保存/電子メール送信/計測値できる。このメニューでは計測結果をグラフ表示したり計測地点を地図表示することもできる。
"static..."メニューでの表示













IS06は残念ながらまだテストされていないため、カメラの特性が分からないためカウント値(CPM)から線量率(μG/hやμSv/h)が分からない。何か標準線源になるようなものがあれば補正できるのだけど、単に身近に危険なものが無いかを知る程度ならCPMがわかるだけでも十分だと思う。カメラに遮光をしただけでは、β線、γ線、X線すべて感度があるようだが、どの程度の感度なのかはよく分からない。適切なシールドをして補正すればもっと実用度は上がるのだろうけれど。

なお、このアプリケーションに終了メニューはない。カメラの特性上、このアプリケーションがフォアグラウンドに無い時は自動的に終了するようになっている。音楽を聞きながら計測…といった使い方はできない。

ちなみに、バッテリーの減りは満充電から2時間程度、輝度10%設定で7%しか減らなかった。割ともつようだけど、実際に持ちだしてみてどれくらいもつかは不明。

2 件のコメント:

Portirland さんのコメント...

こんなアプリがあったんですね!
ちょっと調べてみます(笑)

gmax さんのコメント...

Portirlandさん>

iPhoneで類似のアプリがあったのでAndroidでもあるだろう…とおもったらドイツの方が開発していたと。ちょっと遅れ気味ですが、サイトとアプリ本体の日本語ヘルプやメニューの和訳でお手伝いしています。

感度としては1μSv/hと、決して良くはないのですが放射性廃棄物の不法投棄監視や身元不明線源の警戒とかそういう用途程度には使えると思います。